ゲーム「大航海時代」や日々の出来事日記です。
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 突然ですが、電車の中で読書する時は音楽を聴いた方が良いか、否かで悩みませんか?
音楽を聴くと、本の内容と全然合ってない音楽が流れてきて雰囲気が壊れてしまいます。
一方音楽を聴いていないと、他の方々の話し声が聞こえてきてこれまた雰囲気が・・・

 ベストなのは状況に合わせて対応することなのでしょうが、
本に集中していますと、なるべく別のことはしたくないです。
そんなわけで最終的には、結局音楽を聴いているのです。

 先日読み終わりました本作。
推理小説なのですが、こちらにはジャズが良く合います。良い文章に良い音楽。
たま~に場違いな音が奏でられたりもしますが、ご愛嬌ということでw

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 御手洗シリーズ、わたしの中で三作目となりますこちら。
世間的にはシリーズ一作目「占星術殺人事件」の続編にあたります。

 先に読みました「異邦の騎士」が登場人物の心的描写に特化した異色作だったのに対し、
こちらはタイトル通りの純推理小説でした。

 北海道の最北端に斜めに傾いて建つ屋敷「流氷館」
そこに招かれた招待客の一人が不可解な姿で死亡しているのが発見されます。
非現実的な光景に狂気する客たちの思いとは反し、二体目の死体が発見されてしまい---

 と、あらすじだけ見てもミステリーの王道といった印象。
わたしが興味をもちましたのはやはり、斜め屋敷というギミックをどの様に利用するか、でした。
当初よりミステリー面の強さを求めていたわたしにとっては、正解の選択だったと思います。

 終始実行不可能であろう殺人事件に疑問を抱き、
また斜めである必要性を考え、楽しむことができました。

 しかし難点もいくつか。
キャラクターがレギュラーである、御手洗・石岡さん以外印象が弱かったです。
もっと言えば濃い薄いがはっきりしすぎており、死んでしまうであろう人物や、
明らかに核となるであろう人物が読めてしまいました。
ですけど上でわたしは「ミステリー面を重視」と言っているのですよねw
塩梅が非常に難しい・・・

 そんなギミックでも少し疑問が。
内容に触れるので避けますが、少々トリックに無理があります。
確かに不可能な方法ではないですし、実用的でないとも完全に言い切ることはできません。
しかしやはり心の喉に小骨がw

 そんな難点は若干ありましたが、御手洗の御手洗らしさは健在です。
一見気が狂った変人のとる無意味な行動と見えて、彼の一挙手一投足は常に真実へ足を向けています。
初見した方にはぜひ、彼の行動の一つ一つの意味を考えながら読んでほしいです。

 島田さんの御手洗を書く技術・・・と言いますか。
表現は本当に素晴らしいと改めて認識させられました。


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【2010/01/09 23:09】 |
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 一昨日頃より、片づけなければならない物に振り回され色々と圧迫されていました。
そんな中、少ない自由時間である電車内で読み進めました本作。
はい、浸っています。心地よい満足感に。そんな訳で感想です。

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 先にも述べたかもしれませんが、島田荘司さんの御手洗潔シリーズ「異邦の騎士」です。
本作は理由もわからず記憶を失った男性が、ある女性と出会う所から始まります。
彼は記憶を失い自分の正体に苦悩する一方、新たに手に入れた女性との生活に満たされていく自分の気持ちに気付きます。

 そんな中自分が過去に残したであろう一冊のノートを見つけます。
そこには記憶を失う以前に生活を共にしていた妻子をある残虐な方法によって奪われた事や、
その事実を未然に防げなかった自分への罵倒などが綴られていました。
そんなノートの中の自分はその復讐を果たさんがため、妻子を奪った犯人を刺殺すべく計画を実行して---

 本作はミステリーというジャンルとして読み進めましたが、
終わってみるとその印象は薄く、どちらかというと恋愛小説の色が濃いので
他の同シリーズと比較して異色の作品と言えるようです。

 先に推理面での感想を述べてしまうと、いささか無理のあるトリックが多いようにおもいます。
詳しくは結末に触れてしまうので省略しますが、遠回しに言うなら「鏡を4ヵ月も見ないで生活できないよ!」
という感じでしょうかwぜんぜん遠回しではないですね(;^ω^)

 さて、そんな推理の面ではやや不満が残った本作ではありますが、
特筆すべきは別にあります。
それは先にも述べました恋愛描写や、御手洗と主人公との友情です。
特にこうもリアルに恋愛描写をされると、逆に島田さんがこの様な文を書く事自体が意外に思えてしまうほどです。

 寂しげな雰囲気が常に漂う中慎ましく育まれる愛情。
理不尽に踏みにじられる大切な気持ち。
非常に多感な心を持ちながらも、あえて背を向けなければならない後ろめたさ。
五里霧中の中出会い、お互いを認め合いながらジャズに耳を傾ける。

 とても印象に残りました。この様なリアルな描写があったからこそ、最後の畳みかける展開が生きてきます。
そういう意味では単純にミステリー描写のみより、
恋愛+ミステリーの形をとった本作の意欲的な姿勢は斬新です。

 また御手洗潔に関して、彼は終盤まで徹底して裏方に回っています。
しかし、要所要所でみせるその人間臭さは健在です。
また最高の見せ場である最終局面。荒川の土手に鋼鉄の荒馬を駆り颯爽と舞い降りる騎士。
20代の若々しい彼が生き生きと描かれている至高の名場面でした。
相変わらず御手洗の精神的な強さには素晴らしい魅力を感じますね。

 御手洗以外にも、本作の実質的主役である石川敬介とその恋人である石川良子。
この二人からはトリックに絡みつつも、文面からその切ないまでの激情をひしひしと感じます。

 そして、最後・・・最後から4ページ前・・・
これはもう・・・感動ですよ。それ以外に表現する言葉は持ちません。

 ぜひ、いや絶対に過去の御手洗作品を最低1作は見てから本作を読んでください!
そうでないとせっかくの感動が味わえなくなってしまいます。


 推理小説としては平凡な作品でしたが、それ以外の魅力をたくさん感じられた作品です。
読んだ後にこの様な満足感を得られる作品に出会えた事に心から感謝したいです。


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【2009/12/18 20:17】 |
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 さてさて、私はペルシャ湾にいたはずなのですが、
気がつくと雨の電車に揺られて、一人余韻にひたっていました。
原因はトートバックの中にある一冊の本。

 そんなわけで本の感想です。

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 今回読んでいましたのはこちらです。
島田荘司さんの占星術殺人事件。

 最近ホラー小説ばかり読んでいましたので、
場面が展開する度に、どうもそちら寄りの先読みを期待してしまって(;^ω^)
悪い癖は早めに治さないとですね。

 本書はあらすじだけを読むと、オカルトでちょっと猟奇的な描写が多いのかな?
という印象を受けがちですが、そこはさすが大ミステリー作家様。
使用法を間違えればホラーに傾きかねない素材を非常に巧みに調理して、
奇想天外なトリックに仕上げていらっしゃいます。

 また、いわゆるホームズ役であり相当の変わり者の名探偵「御手洗潔」
その相棒でワトソン役の語り手「石岡君」(あえてw)
の掛け合いも読んでいてとても愉快です。

 御手洗の人を食ったような発言や、高慢さ。
でもその裏には言葉や行動に対しての責任や、自分が決めた事へのまっすぐな意思を強く感じます。
そんなちょっと感動する様な発言にさえも、思わずクスリとくるスマートな返しをして
私たちを楽しませてくれる石岡君w
これだから御手洗シリーズはやめられませんw

 他の方の書評を見るとやや冗長がすぎる。というご意見が多いですが、
読み終わってみると、個人の感想として意外なほど読みやすかったです。
場面もそれなりに動きが大きいので、退屈に感じる事もなかった様に思います。

 そんなこんなで、良い小説に出会えてよかったね。という記事なのでしたw
次は同じ御手洗シリーズの「異邦の騎士」を読んでみようと思います。

 一冊の本を読み終えると、
不思議な虚無感(登場人物に取り残されたような)が襲ってきますが
続編がありますと、またあのキャラクターに会える!とワクワクしてきますw
私にとって、とても幸せな瞬間なのです(´▽`*)


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【2009/12/11 19:06】 |
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 先日テレビで医療系の番組を見ていましたら、
脈々と脈打つ心臓がカラーで飛び込んでまいりまして。
この手の番組も最近はモノクロじゃなくカラーで放送するのですねぇ・・・・
そんな訳で医療系マンガの話題ですww

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 漫画の神様「手塚治虫」が描く、オペの鬼「ブラック・ジャック」ですw
はい、導入といい上のたとえといい全然上手くないですねw
わかってるよヾ(`Д´)ノ゛!!

 先日オークションで落札しまして(きっかけは忘れました(*-∀-)ゞ)先ほど読破した所です。
いや~かっこいい!ブラックジャックは!

 命の値段をなにより重要としつつ、その価値を理解しているからこそ法外な報酬を要求する。
もちろんその手術の腕も一流で、専門の外科のみならず眼科・形成外科・獣医学。果ては・・・

宇宙人!機械!幽霊!ミイラ!

 なども手術?してしまうスーパードクターw
また、彼は命と同じくらい恩義を大事にしていて、それを受けた人や動物相手には無償で手術をしたり、報酬をそっくり渡したりと、人情味溢れる人物でもあるのです!

 それ以外にも名助手ピノコとの絡みや、手塚さんのユーモアで紡がれる語録の数々。
一見完璧とも思える彼が見せる精神的な弱さや苦悩などなどなど。
ハイセンスなユーモアを持ちつつ、考えさせられる深いテーマを読者に投げかけてくれる。
そんな人物がブラックジャックなのです。

 手塚作品をそんなに読んだ事が無い方でも、ブラックジャックはアニメ化されたので視た事があるという方は多いんじゃないでしょうか。
アニメと違って絵が古めでちょっと違和感を覚えるかもですが、
原作は原作たる洗練された素晴らしい作品ですので、未読の方!ぜひおすすめしたいです!


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【2009/10/09 19:35】 |
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